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ショパニアーナ

Shizuka Shimoyama – Chopiniana

その独自かつ真摯なアプローチにより、深淵な世界へと歩を進めるピアニスト・下山静香。新作で彼女が顕したのは、20世紀を生きた作曲家たちによる”ピアノの詩人”への手紙です。ショパンというピアノ音楽の世界においてあまりにも巨きな存在に敬意を込め綴られた作品たち、下山は豊かで清冽な感性と確かな表現力をもって、それらに生命を吹き込みます。

「ピアノ」について語るとき、ロマン派の時代に生きた音楽家フレデリック・ショパンの名を抜きにすることはできないでしょう。この楽器の魅力を最大限に引き出したショパンは、ピアノ音楽を書く作曲家にとって特別な存在、思い入れの対象となっているように思います。

それゆえでしょうか、「ショパンへのオマージュ」をテーマとしたこのCDには、ピアノのために書いた生涯最後の作品(ヴィラ=ロボス)、ピアノ曲として最後に出版された作品(エスプラ)、数多いピアノ曲の中で最大規模の作品(モンポウ)、という風に、それぞれの作曲人生におけるひとつの区切りであるかのような作品が集まりました。

ここ数年コンスタントに演奏しているラテンアメリカの作曲家から代表格のヴィラ=ロボス、以前から紹介したかった作曲家エスプラ、そして、ピアノ音楽ファンを魅了し続けているセヴラックとモンポウ―彼らが”ピアノの詩人”に捧げた音楽を、奇しくもリサイタルデビュー20周年の節目に皆さまにお届けできることを嬉しく思います。

4人の作曲家の多様なイディオムと、個性あふれる音楽世界をお楽しみいただくとともに、ショパンに対する愛情をご一緒に感じていただけたら幸せです。

下山静香(ライナーノーツより)

1. ヴィラ=ロボス: ショパンへのオマージュ: I Nocturne
2. ヴィラ=ロボス: ショパンへのオマージュ: II Ballade
3. エスプラ: ソナタ・エスパニョラ: I Andante romantico
4. エスプラ: ソナタ・エスパニョラ: II Mazurka sopra un tema popolare (Tempo di mazurka)
5. エスプラ: ソナタ・エスパニョラ: III Allegro brioso
6. セヴラック: ショパンの泉
7. モンポウ: ショパンの主題による変奏曲; Theme: Andantino, Variation I: Tranquillo e molto amabile, Variation II: Gracioso
8. モンポウ: ショパンの主題による変奏曲; Variation III: para la mano izquierda Lento, Variation IV: Espressivo
9. モンポウ: ショパンの主題による変奏曲; Variation V: Tempo di mazurka, Variation VI: Recitativo, Lento, Variation VII: Allegro leggiero
10. モンポウ: ショパンの主題による変奏曲; Variation VIII: Andante dolce e espressivo, Variation IX: Valse
11. モンポウ: ショパンの主題による変奏曲; Variation X: Evocation Cantabile molto espressivo, Variation XI: Lento dolce e legato
12. モンポウ: ショパンの主題による変奏曲; Variation XII: Galop et Epilogue